おむつに頼らない排泄介護術 青山 幸広

健康な私たちは,普段何気なく行っていることの一つ「排泄」について考えるのにとても役に立つ一冊です。

病気や障害,老いによって日々の暮らしに介護が必要になったとき,「排泄」は自分でしたいと思う方が多いと思います。
それだけ「排泄」は,「食事」と並んで「人間らしさ」に結びつく行為では無いかと私は思います。

まえがきのところで,元々保育士だった著者が,保育の現場では当たり前の「おもらしに気をつける」ということが介護の現場では見られないことに疑問を抱いたという部分があります。
私も同じ疑問を感じたことがあります。
同じ「人間相手」の仕事でも,年齢が違うとここまで違うのかなぁと感じました。

この本では,主に施設へ入所している方々の,不必要なおむつは外してトイレで自然排泄してもらうことについての,実際に役に立つ介助方法が写真付きでのっています。
著者の介護哲学にも共感するところがあり,実際の行動力にも感心しました。
トイレの改修についてもふれられているので,参考になりそうです。

おむつに頼らない排泄介護術

ここ―食卓から始まる生教育 内田美智子・佐藤剛史

行橋の助産師である内田 美智子さんの「ここ 食卓から始まる生教育」という本を読みました。
保育園のお母さんのおすすめで貸してもらったのですが,読み始めてびっくり。
それはそれは深く考えさせられる一冊でした。

産婦人科という命に向き合う場所で働く筆者は,命の大切さを訴えます。

「生まれてきただけですごいこと」

「生」の反対は「死」ではない。「生まれてこないこと」である


産み月になって陣痛を待つ母親が,ある日,胎動が無いことに気付きました。
母親の予感どおり,胎児は命を落としていて,それでも母親は出産しなければなりません。
苦しい陣痛に耐え出てきた我が子は動きませんが,一晩だけ一緒に寝たいと言います。
その夜,動かない我が子を抱きしめ,母親は一生懸命,授乳していたという場面。
内田さんは,どんな言葉をかけてあげればよいか分からないと書いてありました。

産婦人科では,こんな場面もあれば,中学生や高校生の性病・中絶も多いそうです。

「性」を大切にしようと思えば,生が大切になります。
 性教育は生教育です。
 生を大切にすれば食が大切になります。
 生きることは食べること,食べることは生きることです。
 「性」と「生」と「食」はつながっていたのです。

食育と言えば,何を食べるかという部分に焦点が当たりがちですが,
それよりも「どう食べるか」,楽しく家族で過ごす食卓の時間が大切だと述べています。

以下は,内田さんの言う,少しがんばって目指す子育てです。
よくまとまっていると思ったので,プリントアウトして目につくところに貼っています。

 内田流、いい子育て半歩先宣言

 子育て全般編
 一、 まず抱き締めよう。なめ回すなら今だ!
 二、 抱き癖をつけよう。
 三、 二十四時間べったりしよう。今しかない。
 四、 可能なお母さんはおっぱいを飲ませよう。ミルクは抱いて見つめて飲ませよう。
 五、 「赤ん坊は泣くもの、泣くことしかできない」と悟ろう。泣く子を抱えて泣く、そんな日があってもいい。必ず笑って話せる日が来る。
 六、 父親の役割は「母と子」を丸ごと包み込み、支えること。
 七、 子どもの前では喧嘩はしない。
 八、 幼稚園・学校行事には必ず参加しよう。そこにいるだけで価値がある。
 九、 家族全員の誕生日のお祝いをしよう。お父さんのお誕生日もお母さんのお誕生日も。
 十、 一日は「おはよう」で始まり「おやすみ」で終わろう。

 遊び編
 一、 一緒に遊ぼう。
 二、 外で遊ぼう。
 三、 汗をかかせよう。ドロドロになってもいいじゃない!
 四、 思いっきり遊ばせる。我を忘れて遊ばせる。一日中、子どもと、我を忘れて遊んで夕食の支度ができない日もある。そんな日があってもいい。それが幸せな日になる。
 五、 家事も遊びだ。
 六、 おもちゃじゃないものを与えてみよう。完成されたおもちゃはすぐ飽きる。
 七、 テレビやビデオ、ゲームに子守をさせない。電子メディアは「お〜よしよし」とは言ってくれない。
 八、 食べ物であやさない。
 九、 絵本を読んで聞かせよう。読み手も癒される。
 十、 音痴でも子守唄は歌おう。わたしがそうでした。

 食事編
 一、 テレビを消そう。テレビを消すのは子どもの仕事にしてはどうでしょう。
 二、 携帯、パソコンの電源を切ってみよう。
 三、 食事は「いただきます」で始まり「ごちそうさま」で終わろう。
 四、 楽しく食べよう。楽しくなれば、つばが湧いてきます。
 五、 一回でも多く家族そろって食事をする努力をしよう。
 六、 ホカ弁、コンビニ弁当、店屋物は、子どもの食器に移し、飲み物も子どものカップで!
 七、 忙しいとき、一品でいいから手作りを添えよう
 八、 間食の習慣はやめよう。子どもがものを口にするのは一日五回。三色とおやつ二回。
 九、 「ひもじさ」こそご馳走。
 十、 三食食べさせよう。子どもは食べて成長します。

ここ―食卓から始まる生教育

保育園用バッグできた

春から保育園へ入園する梅子に,保育園バッグを作ってみました。
作るまえにネットでマザーズバッグを見てみたり,育児ブログを見てまわり下調べ。

こだわり育児・出産グッズ url:http://goods-baby-kids.seesaa.net/ の中でも,以下の記事が大変参考になりました。

保育園用バッグ・リフォームの巻 url:http://goods-baby-kids.seesaa.net/article/114923409.html
ラニートートバッグの型紙&作り方 url:http://goods-baby-kids.seesaa.net/article/107359246.html
ベビーカー対応マザーズバッグ・完成〜! url:http://goods-baby-kids.seesaa.net/article/108240266.html

上の記事・型紙を参考に,自分で型紙を書いてのスタート。

布地は家にあった帆布を使い,蓋にしたのはセリアで買った薄い化繊のふろしきです。

途中,ミシンが動かなくなるハプニングもありましたが,
実父に修理してもらい復活。
機械って時々出して使わないと壊れちゃうんですねぇ。

最後にポケット部分にもリングスナップ取り付けて完成。

なかなか楽しい作業でした〜

さて,四月から新しい生活が待っています。

10. もっと自由に母乳育児 マニュアルより赤ちゃんとの「対話」を 山西みな子著

仕事を始めるにあたって,母乳育児を続ける勇気を貰える一冊。
引用したい箇所は沢山あるのですが・・・

授乳ということを,排尿すること(からだの排泄作用)と同様に考えてみてください。仕事を妨げるほどのことはないでしょう。働いていても大丈夫,母乳育児は望みどおり継続させられます。

それは在宅中だけ,頻繁に短時間のみ授乳したらよいのです。

(中略)

代用乳を昼二〜三回与えたからといって,完全母乳主義のメンツが潰れたなどと悲観しなくてもよいほど,赤ちゃんは,「母乳ッ子」の良さを十分発揮して育ってゆきます。
p.33〜34

また,仕事中には,負担になる搾乳をしなくても,三時間おきに「圧抜き」をするだけで良いとも書かれています。
「圧抜き」については,以下の部分に書かれていました。

圧抜きは,両脇の下から胸の中央側へ向け乳房を軽く押し上げます。そのあと服の上からでよいのですが,目安としては,乳輪部のあたりと思しきところに人さし指とおや指をそっとおき,胸の中心側へ向けてそっと押し付けたあとで,指の腹と腹を軽く打ち合わせます。
(中略)
この方法を講じていると,およそ一週間後には,昼間は乳房が張らなくなります。
(中略)
こうして朝晩と,夜,入眠時(十一時ごろ)と,ふと目覚める午前三時すぎ頃に授乳をしているだけで,らくらくと続けられます。
p.36

自分の赤ちゃんによく向き合うことが大切なんですよね。(ASIN:4540950185

もっと自由に母乳育児―マニュアルより赤ちゃんとの「対話」を (健康双書)

母乳育児を阻むもの

少しくらいこだわりが無いと,母乳育児は続けられないのではないかと思っています。

母乳育児を阻むものには色々とありますが,
今回ここで取り上げるものは,「薬」です。

実際,病院に行き,服薬しなければならなくなったときに,
「薬の影響が出ますので,授乳はやめてください」
と言われたことが何度もあります。
なるべく影響の出ない治療に変えてもらったり,
辞める様に言われる場合は,その薬は飲まなかったりしていましたが・・・


最近ではこんな有用な情報がネットで得られる様になっているんですね。

妊娠と薬情報センター(国立成育医療センター内)のサイト
url:http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html

授乳と薬について
url:http://www.ncchd.go.jp/kusuri/junyuu.html

授乳と薬についての表
url:http://www.ncchd.go.jp/kusuri/junyuu2.html

●授乳中に使用しても問題ないと考えられる薬剤代表例一覧(PDFファイル151KB)
url:http://www.ncchd.go.jp/kusuri/common/pdf/junyu-ok.pdf

●授乳中に使用できない薬剤の代表例一覧(PDFファイル58KB)
url:http://www.ncchd.go.jp/kusuri/common/pdf/junyu-no.pdf

以上,WAMIより

上のサイトより引用

日本では赤ちゃんへの影響を心配しすぎるあまりに、必要以上に母乳を中止する傾向があります。この理由は主に2つあります。1つには日本人の中に、「お薬を飲んでいると母乳をあげられない」という慣習が根付いているからです。お母さんがお薬を飲むのを諦めたり、人工乳(粉ミルク)の開発や宣伝も影響して、安易に母乳を中止したり捨てたりしてきました。もう1つには医師が参考にするお薬の添付文書のほとんどに、「授乳を中止させる」などの措置が記載されているからです。日本の添付文書は安全性を重視しているため、「お薬の成分が母乳中に出る場合は、授乳を避ける」ように記載されています。医師は添付文書を守らなければなりませんが、この添付文書も時代の流れにそぐわない点が指摘され始めています。
(中略)
ただし、「母乳をどうするのがよいのか」を悩まれるときに、お薬の影響だけを考えて判断するのは十分とは言えません。なぜなら、無理をしてお薬をのまないと育児に影響するように、お薬によってお母さんの病気を安定させることが赤ちゃんの健康状態に役に立つことも多いからです。また、先に述べた母乳育児の良い点も考える一方で、数時間ごとに必要となる授乳がお母さんの体調に影響を与えることもあります。お母さんと赤ちゃんのこと、そしてそれぞれにお薬と母乳のことを考えて判断する必要があり、このことは決して簡単ではありません。私たちは、どのような場合も「お母さんの治療上の有益性」と「赤ちゃんへの安全性」を医師と十分に相談した上で、個別に対応する必要があると考えています。「赤ちゃんへの安全性」に関してはこの表を利用していただきたいと思います。しかし、お母さんに本当にお薬が必要なのか、そのお薬を飲むことによるお母さんの体への影響はないのか、お母さんは母乳があげられる状態なのかなどは「お母さんの治療の有益性」になります。その点はお母さんがお薬を処方していただいた医師にご相談ください。

現在,私がかかっている耳鼻科の先生いわく
「そんな昭和初期の薬じゃあるまいし,(授乳していても)ほとんど問題ありません」

一枚布・ラップスリング作りました

以前買って箪笥の肥やしとなっていた,コットンネルのシーツから,一枚布の抱っこ・おんぶ紐を作りました。
シーツが260×150センチのサイズだったので,縦半分に切ったものを縦長に継いで,全長は約4メートルのものにしました。

ドイツのDIDYMOS(ディディモス)*1というメーカーの日本代理店サイトに,まき方・使い方が色々書いてあって,これを参考に使ってみました。

まずは,梅男をおんぶ。高い位置でおんぶができるし,すっごく楽ちん。
(これは,兵児帯でのおんぶの仕方を参考にしました。)

「前が見える〜!」と喜んでいました。

ちなみに,下ろしたとき,「さびしい」と言っていました。
この年齢になっても,まだまだ身体の接触が大切なんですねぇ。


そして,梅子はクロスキャリー抱っこをしてみました。
布幅が広いのが,本当に良いんですねぇ。密着感が凄いです。

ディディモスのサイトには,使い慣れるまで時間が必要と書かれてありますが,
どんな道具でもやっぱり慣れるまでは時間はかかるんだと思います。

一枚布は思った以上にお奨め品です。

梅男の遊び

4歳9ヶ月になった梅男の好きな遊びのご紹介。

赤ちゃんの頃から与えてきた玩具には,次の点を考慮して選んできたつもりでした。

  • 自由度の高いもの
  • 丈夫なもの
  • 子どもの発達段階に合ったもの
  • シンプルなもの

最近の一番のお気に入り素材は「紙」です。
裏紙などを取っておいて自由に使えるようにしています。
また,はさみやテープ・のりなども与えています。
放っておくとこんなに作品が出来上がっていました。
最近は立体的になってきていて凄いなぁと。


感心したのは,ハサミ。


そして,さくらんぼ保育独特(?)の絵(線画)
ついに,太陽や雲が出てきました。



そして,我が家のロングセラー玩具もいくつかご紹介。


「レンガ積み木」
梅男は積み上げるよりは平面に並べていくのがお好きみたい。
親が一緒にあまり遊んでないからかなぁ・・


BRIO MEC(ブリオメック)」
今まで,色んな車が生み出されています。
高かったけど,一番もとが取れている一品。
まだこれでも部品を全部出してないんですよ。