アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ワニのNEW新書)

著者はギリシア哲学が専門の哲学者で,自身の子育ての中で,アドラー心理学に出会ったと書かれてありました。

フロイトユングと同じ頃に活躍したウィーンの精神科医ルフレッド・アドラーの人となりについて,そしてアドラーが構築した個人心理学=アドラー心理学についての入門的な内容です。
新書なので読みやすいです。

アドラー心理学は,目的論に基づいていることが特徴的で,何か困ったことがある場合に,その原因をあれこれ分析していくのでは無く,その時に自分にできることを考えていくという点で,とても前向きで,実践的な意味合いがあると思います。

人は社会の中で人と人とのつながりの中で生きているという考え方が,とても共感できます。
アドラー自身,自分の心理学はコモンセンスであると言っている様に,アドラーの心理学の内容は,本当にごく当たり前の常識的なことなんだと思いますが,改めて文章になったものを読んでいくと,新たな発見が沢山ありました。

また別の著者のアドラーの本も読んでみたいと思いました。 (ASIN:4584103127)
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ワニのNEW新書)